「山の神のお告げ」で引いた水
「出羽富士」ともいわれる鳥海山は、標高2236mを誇る東北第二の名山で、古くから山麓周辺の人々の守り神として崇められてきました。
山麓には、信仰に培われた名水が数多く点在します。
女鹿地区に位置する「神泉の水」は、「山(鳥海山)の神のお告げで引いた水」といわれていて、6つに区切られた水槽は、最上流に水神が祀られ、上段から順に飲料水、米とぎ、野菜あらい、農機具の洗浄と使用目的によって分けられています。
地元の人たちは、このしきたりを昔から大切にして、水を守ってきました。
また、滝の浦地区の大島神社の境内には、「滝の水」があります。
この地区で地震が発生すると、村人はまずこの水を見に来るそうです。
濁ったままなら津波が押し寄せる合図だといいます。
「山の神」の恵みの水は、ここで暮らす人たちの「命の水」なのです